RSGT2025に初参加してきました!

RSGT2025に参加しました

バックオフィス基盤第2グループの名嘉眞です。1/8 ~ 1/10 の間(+1/7の夜のDay0)、Regional Scrum Gathering Tokyo 2025(以下RSGT2025)に初参加しました。とても多くのインプットやさらに学んでいきたいこと、仕事に対する意識にまでとても影響のあった濃い内容でした。この3日間(+Day0)で体験したこと感じたことを共有できればと思い記事にしました。

RSGTの全体写真

RSGT2025とは

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025 は、スクラムアジャイル開発に関連するカンファレンスで、スクラムマスター、プロダクトオーナー、開発者、QA、デザイナーと多くの職種の方が参加していました。Gatheringとあるようにセッションを聴講するだけでなくワークショップがあったり、昼休憩の時間や会場の廊下など至るところでコミュニケーションが盛んに行われていて、このコミュニケーションがより学びや成長につながったり社外の人のネットワーク形成に繋がっていくことが魅力のようです。

参加のきっかけ

私の所属するチーム(バックオフィス基盤第2グループのユーロチーム)では2024年10月から週単位で振り返りとプランニングをスクラムのような流れで行っています。継続する中で 「週単位で目標決めてないけどスクラムでは決めて取り組むみたい?スプリント単位の目標ってどうすべきか。またスクラムのようなことを取り入れて何がプラスになっているのか、もっと良くしていくには」などと考えていたところで当時のマネージャーからの誘いがあり参加することにしました。

ちなみに10月以前は振り返りもプランニングもなくメンバー個々で優先順位高いタスクを消化していくという感じでした。取り組みを始めた理由は、チームなので振り返りやタスクの共有を行うことでお互いを助け合ったり、より気持ちよく開発できたらと考えて振り返り始めてみませんか?と話したところ、やるならアジャイルスクラムを少し取り入れてみたいという意見があったことがきっかけです。

参加したセッションやワークショップ・出来事など

Day0

RSGT2025にはDay0というオンラインで行う0日目がありました。0日目があることも驚いたのですがDay0ではカンファレンスを楽しむためのマインドセットについてのセッション やDiscord上で集まった人たちでグループを作って自己紹介や参加の目的などについて話すワークショップ がありました。

セッションではカンファレンスで学びたいことや学べることは参加される人それぞれ(学びの多様性)なので、爪痕を残そうとか、何か上手いこと言おうと考えすぎずにリラックスして参加すると楽しめるということが話されていました。 グループワークでは初めは緊張したのですが、グループメンバーの方々の参加の目的や仕事での取り組みなどを聞くことができました。Day0で知り合いを作ることができたことがDay1以降でのコミュニケーションを取りやすくしてくれたと思います。

Day1

Keynote

The Best Product Engineering Org in the World というタイトルで基調講演がありました。私なりの解釈ですが、ソフトウェアの生産性は測定できないが経営陣は生産性を求める。生産性が高いということはプロダクトが成功しているということであり、プロダクトを成功させるためには最高のエンジニア組織を目指すことが重要であるということでした。最高のエンジニア組織を作るためには、people, internal quality, lovability, visibility, agility, profitability という6つの要素が必要であると話されていました。これらをそれぞれ深掘って話されていて、peopleに関してはキャリアラダーという人材育成の仕組みを作ることや、internal qualityに関しては技術的負債を先送りせずに改善していくことや解消のための方法として可能な限りその都度改善することが重要であると話されていました。(大規模なシステムのrewriteは避けるべき)

セッション

Day1ではKeynoteだけでなく5つほどセッションを聴きました。それぞれ学びがあったのですがその中でも IMPACT!! ゴールとアウトカムからはじめる経験的アプローチ というセッションが印象に残っています。Day0で同じグループになった方から目標設定に関する疑問があるのであれば聴いてみると良いかもということで聴きました。

現代のプロダクトはユーザーのニーズに答えることが重要で正解がわからないが推測はできて、ゴールまでのアプローチが非線形になると話していました。非線形のアプローチの場合、まず方向性を決めてその後に当面のゴールを決めて、さらにその後の次のゴールを決めて達成していくことで方向性に近づいていくということでした。企業活動だと方向性や一番上のゴールは経営陣が決めて、その下のゴールはプロダクトオーナーが決めてさらに下はチームが決めていくということでした。 聴いていてたしかにそうだよな、会社の目標とかビジョンから逆算するとそうだよねと思いましたが、自分に置き換えて考えると自分自身や自分のチームがそこまで目線を上げて考えているかというと、まだまだでもう少し考えていきたいと感じました。

Day2

Keynote

Day2はMaximizing Value Using a Digital Product Mindset というタイトルで基調講演がありました。書籍ユーザーストーリーマッピングの著者が講演されていました。こちらも私なりの解釈ですが、ユーザのアウトカムが会社のインパクトになる。インパクトを出すためにOutputが必要。Outputのためにユーザの求めるものを理解することが必要ということと、ソフトウェアが作る価値が会社にどのような影響を与えるのか、顧客やステークホルダー、パートナー、社内ユーザなどの考慮が必要で複雑になるということ、リリース後の価値を図ることが重要であると話されていました。

セッション・ワークショップ

Day2では4つのセッションと1つのワークショップに参加しました。Day2のセッションではいろいろ企業の事例を聞けてそれぞれ気づきがありました。その中の1つで アジャイルチームが変化し続けるための組織文化とマネジメント・アプローチ というセッションでは1つのアジャイルチーム(開発者だけでなくQA、デザイナー、Pdm、などで構成)がどのようにプロダクトにコミットしているかを話されていて、ユーザーストーリーを考えるタイミングから開発者も入り開発タスクを粗い粒度でも明示することでビジネス側にも開発側のタスクを認識してもらう点や、スプリントレビューに毎回CSチームの方などお客様について知っている方が参加しより正確なフィードバックを取り入れようとする点が印象に残りました。

Day3

Day3はワークショップの後にClosing Keynoteがありました。

ワークショップ

ワークショップでは スプリントプランニング体験 に参加しました。グループに別れてあるプロダクトの最初のスプリントプランニングを行うという内容で、講師がプロダクトオーナーとスクラムマスター役となり、あらかじめ決められた完成の定義やスプリントバックログをもとにプランニングし最後に発表まで行いました。本格的なスプリントプランニングを体験できて初めて知ったことも多く学びになりました。

Closing Keynote

Closing Keynote ではホンダの開発の歴史をもとに当時のヒット商品の開発の背景を話して頂きました。半世紀前ぐらいの開発の話ですが、現代にも通じる内容でした。ホンダ流ワイガヤといってプロダクトに対して思いを強く持った人たちがチームで意見を出し合うことでより良いアイディアを生み、それが他のチームにも影響を与えていく、思いが伝染することでより良いプロダクトが生まれるということが話されていました。個人の能力も大事ですが、プロダクトに対する思いがどれだけ真剣かということや、凡人でもチームになって取り組むことで素晴らしいものが生まれるということが印象に残りました。

その他

会場でのコミュニケーション

Day1,2,3の昼休憩や会場の廊下などでコミュニケーションを取ることができました。Day0で知り合った方々や、セッションのスピーカーの方とも自分たちの取り組みや課題について話すことができたりしました。

スポンサーブース

会場にはスポンサーブースがあり、スポンサーの方々とも話すことができました。沢山のノベルティや書籍を頂けたりできて楽しかったです。

懇親会

Day1,2,3ともに懇親会がありました。どの懇親会でもお互いの取り組みや課題について話し合うことができましたが、特にDay2の懇親会ではアジャイルコーチの方と話す機会があり、懇親会の席でちょっとしたコーチングを受けることができました(コーチングしてくださった方はそんなつもりないかもですが)。この時話したことがとても印象に残っていて、アジャイルを取り入れて解決したいことは何かちゃんと考えることや、改善したいことがある場合比較できる状態なのかなどを考えることが大事だと感じました。よく考えると当たり前のことなのですが、改めて考えさせられました。

最後に

冒頭にも書いたように、本当に多くのインプットやこれからさらに学んでいきたいこと、仕事に対する意識まで影響のあった濃い3日間(+Day0)でした。

アジャイルスクラムは単なる開発手法を超えてプロダクトの成功を目指すために、職種関係なくワンチームで考えるものなんだと実感しました。またいくつかのフレームワークはあるものの、組織やチームに合わせて取り入れることが大切でむしろ手法ではなくて、顧客やプロダクトに対して向き合うことが大事だと感じました。

インプットしたことをまずはチームに共有していきチームでもGatheringしていきたいと思います。

またRSGT2025で私が関わった全ての方が、他者を尊重していてスクラムの知識があまりない私の質問にも真摯に答えて下さっていてとても嬉しかったことも印象に残っています。RSGT2025に参加できて大変光栄でした。また参加したいです。