新人エンジニアマネージャーが受けた研修と気付き

こんにちは。バックオフィス基盤開発部第1グループの廖です。 2025年6月から所属グループのエンジニアリングマネージャーに就任してすでに半年以上経ちました。現在の私のチームは、決済系のサービス開発を担う、7名規模の体制です。
エンジニアからマネージャーに立場が変わった当初は、心の中で葛藤や不安が多少ありました。この数ヶ月の間に社内で複数のマネージメント研修を受ける機会をいただき、多くの学びを得たので、ここで研修内容とそこから得られた気づきをご紹介していきたいと思います。
同じくEMに就任したばかりで、孤独や葛藤を感じている方のヒントになれば幸いです。

マネジメントを理論と実践知から学ぶ

株式会社Momentorの坂井風太さんを講師に招き、隔週1時間(+研修参加者の研修後振り返り30分)で10回行われる「マネジメントを理論と実践知から学ぶ」という研修プログラムを受けました。 この研修の最初の7回は座学形式で、最後の3回は研修受講者が自分のマネジメント原則を発表するという形になっています。
前半の7回は毎回内容が結構濃くて、たくさんの理論知識や実践策(例:美点凝視、進捗主義など)を学びました。これらの実践策は、まだ日々の業務で充分に適用できていませんが、今後積極的に取り入れていきたいと考えています。研修の最後に自分のマネジメント原則を発表するために、研修資料やこれまでの経験などを振り返った結果、チームと自分をどう捉え直すかという考え方を見つめ直すきっかけになり、個人的には意義深い研修でした。

この研修を通じて一つ得られた学びとして、時間がないからといって諦めず、50点が60点になる進歩を大切にしていきたいという考えに至りました。元々少し完璧主義を目指す傾向があったのですが、完璧を求めて動けなくなるよりも、小さく始めて改善していくことをチーム全体の挑戦に繋げていきたいと考えています。例えば、チームの課題(できていない点)に焦点を当てるのではなく、最近達成できた小さな改善成果やよかったことにもフォーカスするように意識を変え、小さい成功体験を積み重ねるように努めています。

よかったこと:

  • マネジメント関連の理論知識と実践策をたくさん学んだ
  • マネジメントだけではなく、自分がどういう人間か、どういう価値観をもっているかの振り返りの機会をもらえた
  • 自分らしいマネジメント原則をまとめられた(簡単に触れると、主体性と進捗主義を大切にすること)

新任マネージャー研修

この研修は「組織マネジメント」をテーマに単発で開催された新任マネージャー向けの社内研修でした。 最初は人事部の講師がマネージャーの役割の定義や具体的な行動例などを説明してくれて、この後新任マネージャーたちがワークシートを記入し、グループ分けて共有・議論するという流れでした。 得意・苦手な分野、各自の部署のビジョンをその場で言語化し、他の新人マネージャーたちと話し合いました。

よかったこと:

  • 研修に参加する前は、会社が新任マネージャーに何を期待しているか明確にわかっていなかったが、この研修を通じて会社から期待されている役割(期待値)を具体的に理解・合意できた
  • 他部署の新人マネージャーたちとコミュニケーションする機会をもらえた
  • 組織マネジメントで弊社がフォーカスしている軸を知るようになり、今後の自分にとってどこをフォーカスして改善すべきかの方向性が示された
    • 例:人材育成観点でメンバーへのストレッチ機会の提供、情報結節観点で関連部署の連携・関係性構築など
  • 組織マネジメントにおいて、自分が得意・苦手な部分が整理できた

360度サーベイFeedbackセッション

弊社では毎年360度サーベイが実施されています。2024年までは1メンバーとして上長を評価すればよかったのですが、2025年から初めてマネージャーとしてメンバー・上長から評価される立場になりました。流れとしては、下記のようになります。

  • オンラインで社員たちが上長に対する評価を入力する
  • 人事の方で評価結果を収集・整理し、マネージャーたちに共有
  • マネージャーたちが事前課題を記入する(自部署の役割・目標の整理など)
  • 360度サーベイFeedbackセッションが開催
    • 【個人ワーク】事前にいただいた評価結果(コメントも含む)に基づいて、自身のマネジメント状況の整理を行う
    • 【グループワーク】他チームの同じレイヤーのマネージャーたちと議論する
    • 【グループワーク】次のアクションプランを作成・共有する

360度サーベイFeedbackセッションには、評価される側として8月に初めて参加しました。チームメンバーからどういうフィードバックが来るのかすごくドキドキしてましたが、実際のコメントを見たら、感謝の言葉などもあったり、柔らかい口調で今後に対する期待・意見が書かれていたりして、ホッとしました。

よかったこと:

  • チームメンバーから普段気軽に聞けない声・意見を聞けた
  • 個人ワークでじっくり自身のマネジメント状況を考え、整理する時間をもらえて、どの部分ができていないのかの反省・改善につながる機会になる
  • 逆に今自分が評価されている点に対しても再認識し、今後も継続するモチベーションに繋がる
  • セッションのグループディスカッション時間が長めに設定されたので、グループワークでは各自の状況を深堀りできた
  • 今回参加したグループでは、私以外は全員開発以外の部署に所属していたので、他部署のマネージャーとの対話で、職種が違っても「人の成長」という共通の課題に向き合っていると知れたことも、精神的な支えになっている

マネジメント:テーマ別セッション

360度サーベイFeedbackセッションに参加した後に4つのテーマ別のセッションが開催されました。全て参加したかったですが、実際は時間の兼ね合いで「1on1編」と「人事評価(評価Feedback)編」の2つに参加しました。流れは新任マネージャー研修と似たような感じで、人事から関連の理論知識が説明されて、ワークシートを使って関連の内容を記入し、参加者たちで議論するという感じでした。

よかったこと:

  • 理論知識を得ること以上に、他のマネージャーたちが1on1、評価フィードバックをどう実施しているかをある程度把握できるようになって、それらを取り入れようという意欲が湧いた
  • 各メンバーに対してその特性に合わせて1on1や評価フィードバックの実施プランを用意したほうがいいと気付いた

最後に

これらのマネジメント研修に参加する前は、マネジメントの正解がどこにあるのかを知りたい気持ちでいっぱいでしたが、実際は正解がないことに気づくようになりました。研修を通じて、理論知識もある程度得られましたが、それだけではなく、他部署・チームのマネージャーたちとのコミュニケーション機会が増えました。普段マネジメントに関する悩み・課題に直面しても、一人だとこのまま悩みを抱え込んでしまうこともありますが、「孤独に悩まず、他部署の仲間や理論という武器から力を借りながら、チームの小さな進歩を積み重ねる」ことが、自分のマネジメント指針においては大切だと痛感しています。 全ての理論知識を覚えるのは非常に難しく、また、理論を知るだけでなく実践こそが大事だと痛感しています。正直なところ、研修で学んだ全てのことをまだ日常のマネジメントで活かしきれていません。しかし、この学びを無駄にしないよう、普段の業務から課題を見つけつつ、まずは一つずつ改善できることを実践に移していきたいと考えています。