GO TechTalk #30 クラウドコスト削減 祭り

2025年01月28日に「GO TechTalk #30 クラウドコスト削減 祭り」(connpass)を開催しました。

本記事では当日の内容を簡単に紹介します。

GO TechTalkとは?

GO TechTalkは、GO株式会社のエンジニアたちが、タクシーアプリ『GO』をはじめとしたサービスやプロダクトを開発する中で得た技術的ナレッジを共有するイベントです。

GO株式会社では、タクシーアプリ『GO』をはじめとして様々なサービスを展開していますが、全てパブリッククラウド上に構築されており、クラウドコストが会社の費用の大きなウェイトを締めています。

今回の TechTalk では、4名のエンジニアに登壇いただき、大規模なクラウドのシステムにおける実践的なコスト削減のノウハウを紹介しました。

登壇者紹介

今回はこちらのメンバーが登壇しました。

  • 技術戦略部: Quentin Plessis (プレシ カンタン)
  • AI技術開発部: 牧瀬 芳太郎
  • バックエンド開発部: 武村 直和
  • バックエンド開発部: 山野 祐
  • エンジニア採用担当: 森川 なな子

Grafana Loki によるサーバログのコスト削減

カンタンさんからは、サーバーログのコスト削減について、Grafana Loki を活用した事例が紹介されました。

ログは調査のために大量に残す必要がありますが、実際に検索されるのはごくわずかなことが多いです。Grafana Loki を導入し、自前で Kubernetes クラスタを運用することで、マネージドサービスを使うよりもさらにコストを削減できました。

アーキテクチャや具体的な設定については、ブログに詳しくまとめられていますので、ぜひチェックしてみてください!

https://techblog.goinc.jp/entry/2023/11/17/090000

Q&A

Q. ログの保存期間はどれぐらいなのでしょうか?

コンプライアンスのために長い期間ログを保存する必要があるので、それは別途バックアップの仕組みを使っていますが、Grafana Loki で閲覧できるログの期間はそれよりも少し短い期間になっています。そのような細かい設定なども Grafana Loki で柔軟に実現することができます。

Q. 他のSaaS( Datadog など)は検討しなかったのでしょうか?

もちろん色々検討していますが、基本的に全部高いため、Grafana Loki の方が良いという結論に至りました。

『GO』アプリ データ基盤のログ収集システムコスト削減

牧瀬さんからは、データ基盤におけるログ収集システムのコスト削減について紹介されました。

Pub/Sub、Dataflow、BigQuery といったサービスを組み合わせてログを収集しているものの、それぞれの利用料金が課題となっていました。そこで、Pub/Sub でのデータ圧縮、Dataflow での課金モデル変更、BigQuery での新しい API の利用などの工夫を行うことで、大幅なコスト削減に成功しました。

『GO』アプリ バックエンドサーバのコスト削減

武村さんからは、バックエンドサーバーにおけるコスト削減の事例が紹介されました。

Cloud SQL の契約プランを変更したことでコストが上がってしまった問題や、App Engine の利用料金が増加していた問題に対し、クエリの改善やCPU消費の削減といった対策を行いました。

Q&A

Q. キャッシュは Redis、ValKey、Memcached のどれを使っているのでしょうか?

Memcached を採用しています。

Q. Cloud SQLは (アップデートした Enterprise Plus から) Enterprise に戻すことは検討されていますか?

サービス価値提供を考慮すると、メンテナンス時間が不要なことが重要なため、戻すことは考えていません。

GAEログのコスト削減

山野さんからは、GAE(Google App Engine)ログのコスト削減について紹介されました。

Cloud Logging のコストが意外とかかっているという課題がありました。ログのマスク処理に正規表現を使っていたことがCPU負荷を高めていたため、処理方法を見直すことで、App Engine のコスト削減にも繋がりました。

Q. マスク処理は独自実装とのことだが、Cloud DLP は検討されなかったのでしょうか?

もちろん検討はしたが、柔軟に対応したかったため、自作で対応しました。

アーカイブ動画

開催履歴・開催予定

GO TechTalk は不定期開催しています。過去の開催レポートは こちら にもありますので、ぜひご覧ください!

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